地べたブランケット

コケや花や昆虫など、興味をおぼえたものをいろいろ

梅雨の晴れ間

やや暑くて、日陰で風が吹くと心地よい天気。最高気温は27度。梅雨の晴れ間に恵まれて、何度も足を運んでいる観察ツアーへ。

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アジサイが見頃。夏椿は咲きはじめ。

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ヒメカメノコテントウ。背中の模様はいろいろあるらしい。この個体は黄色と橙のあいだのような色合い。真ん中にはいった線がくっきりあざやか。

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きらっとして、きれいだった。

名前は…、ぜんぜん分からないけど、金属めいたぴかっぴか目を引いて。

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この姿。夏といえば、このかたち…! パネルの裏にいたところを敏感に察知された個体。

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ヘビトンボが見ている……!!!

まさかいるとは思わなくって、最高にかわいい。図鑑で見てから気になってた生きもの。トンボとつくけど、トンボでない。どちらかというとウスバカゲロウに近いんだそう。

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シロコブゾウムシもなかなかにたまらなすぎて。

会いたすぎてウロウロしていたら、見つけてもらって手のひらに乗せたり最高に訴えたいこの素敵さ。足先なんてちょっと葉っぱみたいなひづめみたいな良き。

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大本命の国蝶。おなかの厚み、翅の青さったらもう。

たまたま通りかかった中学生くらいの3人に人気だったのがこのハート。ここぞとばかりに、きれいなハート型は貴重だよ…! すばらしくラッキーアイテム! と幸運語りに傾くおすすめポイント。

気候などちょうどよかったのか、他にも盛りだくさんの遭遇率高い日。

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葉っぱを通った変形菌のあと…? それとも? 工芸品めいてきれいな葉っぱと、たぶんナヨクサフジ。足もとにわっと群れる紫に釘付けになりつつ、予定時間の大幅オーバーでやや急ぎ足に戻り。虫と草にたっぷり近づけた一日となりました。

6月のバラ園

まだバラに間に合うらしいと、神代植物公園へ。6月のはじめとしてはいくらか涼しく、日中の最高気温は25度。のんびり14時過ぎに入園。朝でかけようと支度をととのえたまま、気づいたらお昼をすぎていたよー。

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駐車場はいっぱいのようで、植物園にどんどん人が入っていくのにちょっと胸が高鳴りテンションぐいぐい。シーズンは過ぎていても、神代といったらバラと聞いていたので、吸引力たいそうすごい。

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バラがいっぱいだったー! 季節柄、咲き終わりでも広く。まだ花びらがきれいなバラとともにじゅうぶん巡れて、彩り満ちてた。

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花のあいだを、モンシロチョウめっちゃ飛んでた。

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我をわすれてひらひら撮りに挑んだものの、飛んでいるところは捉えきれず。それにしても、この白さったら。最高にきれい。

温室ではスイレンたまらなくってもう。

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にまにま花をめぐりながら休憩し、バラのアイスをほうばっていると、16時で入園終了(閉園17時)のアナウンス。

あわてて外に出て、近くの植物多様性センターへ。

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おめあては、藻。

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イノカシラフラスコモ。

井の頭恩賜公園のかいぼりで、もはやいないと思ったら目覚めた車軸藻(シャジクモ)類。絶滅危惧Ⅰ類。クモの糸で紡がれたようにほっそり繊細で、ふわっとした姿。透明度が高い水中が、めっちゃ似合う藻。

堪能してから、ゆっくりとセンター内を。

植物の枝々などに名札が丁寧につけられていて、あまり見たことがない名前がよく分からない植物にめっちゃはしゃいだ。たのしい。

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メグスリノキ、枝さいこうにフワフワ。

近頃、図鑑をぺらぺらめくって樹木を覚えられるかなあと眺めているものの、わりとお手上げで。そんなときにたすかる名札。フフン、名前知ってる。書いてあるからね…! な感じで、木の上から下をぐるぐる行ったり来たり。

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近づいてみたらたいそうかわいらしい花びら、クスダマツメクサぽいの。

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キキョウソウ。花びらがひらいてないとはいえ、足もとに紫がぱっと入るあざやかさ。

6月はじめの植物園。たいへんよかった。

刀を研ぐおはなし

「刀剣武具講座 一流研師による研磨工程の解説と実演」

講師:阿部一紀・本阿彌雅夫・小野敬博・森井鐵太郞・阿部聡一郎(敬称略)

場所:新江戸川公園 松聲閣

日時:9月19日 14時~16時

 

永青文庫の「歌仙兼定登場」及び、文京区の「刀剣乱舞-ONLINE-」コラボの流れで刀剣武具講座。今しかない…! の、勢いで参加してきました研磨のお話。

研ぎどころか、日本刀にはまったくくわしくない。それどころか実のところ、こわくって展示はなるべく早足で過ぎるようにしていて。なにしろ刀、斬れる刃物、台所の包丁でさえどっきどきしながらふるっているのに、受け継がれてきたこのアイテム、実力も実績もあるよーー!!! 

「歌仙兼定」の由来から言えば、手打ちにしたよ…! 家臣36人ほど! からついた名だよ…! ちょう実績つんでる。

この "こわい” は、あれど。……研ぎって?

【 解説 】

会場にあった、おしがた。f:id:sousion:20160921215500j:plain

刃文(はもん)は鉛筆で写し取ったりも。

おし‐がた【押形・押型】
刀剣に薄い和紙をあて、釣鐘墨で紙の上から刀の輪郭、茎(なかご)の銘、切先の形状などを写し、ついで刃文などをうす墨で書き入れた絵図。 ※広辞苑第六版より。

刀剣の世界においては、「おしがた」が世界でも共通語。

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日本刀に使われている金属について。いちばんはじめに見つかった金属は「銅」で、2500年ほど前、日本ではすぐに鉄が入ってきたため青銅器の時代が短い。

「鉄」は高い温度が必要。

「鋼」は、きたえた鉄。うんと焼きが入ってしまったものは炭素量が多い。鉄瓶などに用いる。叩いて使う道具は炭素量が低い。

日本刀は切れれば良い、というわけではなく、曲がらない、という剛性が必要。

 

f:id:sousion:20160921224113j:plain※スライドの写真を撮りそこねたため、うろ覚えスケッチにて。

日本刀のつくり、というのは時代、流派などでも違い、古い時代はかたい鋼のみも多い。鋼のみだと研ぐことがむずかしく、また古いものだと研ぎで、しんがねが出てきてしまうこともある。

ところでこの研ぎ、どれくらいの期間で行ったほうがよいか。たとえば国宝級の日本刀の場合、ちょっとでもさびがでたら、研いでいる。

鉄のさびは中へ通っていくので、こりゃだめだろう! といった感じの、赤さびに満ち満ちていても、それが10年か、30年、そういった日数の違いで、研いだときに姿を取り出せるかどうかの違いになる。

ちなみに、一寸一万円前後が研ぎのおねだん。

【 工程※鍛冶屋さんから渡された新刀 】

○下地研ぎ

 1. 刀身の整形

 2. 運び研ぎ

    1 と 2 は、全体に砥石をかけ、細くしていく。けずる。

   3. 内曇(うちぐもり)

   内曇は砥石の名前。何億年かかけ海底に堆積したもの。

  (プレートの移動で、陸地になり)顕微鏡などで放散虫が確認できる。

   内曇はいちばん上の層。天然砥石は現在希少。

   この工程は刃文をだしたりと、はじめの2工程とは意味合いが違う。

 

○仕上げ研ぎ

 4. 地艶(じづや)----- 1ミリ角ほどの砥石を指につけて擦る。

 5. 拭い ----- 酸化鉄の粉を脱脂綿で擦る。

 6. 刃取り

   刃文を描くように、鹿の角粉を塗る。(流派によっては行わない)

 7. 磨き

   イボタ蝋の粉ですべりを良くし、磨き棒で擦る。

   このイボタ蝋はイボタカイガラムシのロウを集めたもの。

   封を切ったばかりのかたまりは、独特の匂い。

 8. 切っ先の横手筋切り&ナルメ

 

 研ぐ、ことによって、かねが映えて見えたり、色がよく見えたり。

鍛冶屋さんの刃文のイメージを補強したりしている。

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f:id:sousion:20160921233142j:plain砥石いろいろ。内曇り刃砥のつるつるっすべすべったら良かった。

【 実演 】

 下地研ぎをしているところ。f:id:sousion:20160921233422j:plain

f:id:sousion:20160921233452j:plainこの工程は一日ずっと、ひたすら研ぐ。

仕上げ研ぎ(地艶)f:id:sousion:20160921233730j:plain砥石を割ってつくった破片を使う。小指で隠せそうな大きさ。

仕上げ研ぎ(拭い)f:id:sousion:20160921234418j:plain

f:id:sousion:20160921234836j:plain丁子油を酸化鉄の粉をまぶしてからめとる。丁子油はさび防止のためのもの。

f:id:sousion:20160921235144j:plainとぎづか、をつける。全面研ぎやすくするため。

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f:id:sousion:20160921235527j:plain砥石。茶色は割れないように和紙を貼りつけている。貼らないこともある。

f:id:sousion:20160921235732j:plain先ほどのものより厚め。愛宕山のすそのほうでとれたもの。研ぎの段階に合わせて、かためで細かいもので研ぐ。

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f:id:sousion:20160922000353j:plainイボタ蝋をまぶして滑りをよくしてから、磨き棒をあてているところ。

磨かれている刀は、直刃でたぶん小太刀。磨かれていくごとに、鏡のようにぴかぴかっとしていく。とても静か。ほどよい砥汁の色で加減を見極める。白いのは砥石が減っているのでよくない。

 

あたらしい刀、見せてもらって。

斬った実績がないから、でもあるけれど、それほどこわさはなくて。研ぐ、は切れ味びんびん鋭さ抜群になる話、というよりは、よりかっこいい。きれい。ほれぼれとする何かがおおきいのやも。と、思いつつ。

ちなみに、研いでて指が切れたりとかは…? の、問いに、ええ、切れます、今も切れてきましたね…! と返ってきて、刃物は、刃物だな…!!! って。

 

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刀剣乱舞の歌仙兼定パネル。研ぎの話を聞きながら、歌仙さんの話がぽろっと参加者のなかからこぼれるのも、また楽しいひとときでありました。

 

ふかふかっと、コケと。

北八ヶ岳苔の森 観察会」

講師:樋口正信先生、日本蘚苔類学会会員のみなさん

場所:北八ヶ岳 青苔荘

日時:8月6日~7日

じわじわ装備を調え行ってきました。標高2,100mと言われても・・・!? 状態だったため、登山ショップの店員さんがたにめっちゃお世話になりました。「そのくらいの標高だと、昼はじりっじりに肌焼けますよ、暑いから厚着しづらいですし。」とか、本当にありがたくて。

大型バスがじゃんじゃか乗り付ける白駒池周辺ですので、かなり軽装でも行けますが、山は山。スマホは華麗に沈黙を守る圏外。

一歩入るなり、すぐに気分が高まる白駒池への道のり。

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とても涼しく、過ごしやすい天気。入り口からコケむした道が続き、うれしくて何度も立ち止まりながら、今回お世話になる青苔荘さんへ。

参加者には先生オリジナルのコケモンカードがラミネートされたものなど案内一式が配られ、観察に不要な荷物を預けた後、出発。

いざコケめぐり。

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先生がひとつずつ説明しながら、名札や説明パネルを並べてくれます。

セン類:イワダレゴケ

階段状に生えるので、他のコケの上へかぶさって伸びる。そのためよく見かける。このコケを見かけたら、だいぶ高いところに来たな、といった印象。岩も好き。木にも生える。

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セン類:セイタカスギゴケ

もっとも良く目についたコケのひとつ。かたそうな雰囲気ながら、さわるとフワフワ。白く伸びた胞子体は若いもの。昨年のものは茶色で、それもよく残っている。

日本最大のスギゴケ類で、長さ20cmほどにもなる。

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なお、似ているけれど違うんだよ・・・の、コセイタカスギゴケも一緒に群生していることが多く、しょっぱなから、これはコ? あなたはコ? と、なかなか迷う。

セイタカスギゴケ:明るい林床など 葉は細長く尖る

コセイタカスギゴケ:のり面など 葉は細長く尖らず、ずんぐり

と、いうわけで、写真をルーペでのぞきたい衝動にかられながら下の写真はどちらなのかと・・・。こ、こちらはコ・・・?

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先生の声に合わせてコケモンカードを唱和しながら、ルーペやカメラを手に、どんどんざわざわ観察していく。

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タイ類:ヨシナガムチゴケ

ぺろんとめくると、鞭状の枝がある。林床の倒木上や木の根元などを好む。

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セン類:ミヤマチリメンゴケ

小さい葉っぱながら、ぎゅっとつまった透明感や光沢がきれい。樹幹や倒木上など。

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セン類:フジノマンネングサ

全体として植物体は樹状になる。

上部で2回、羽状になる。低地のコウヤノマンネングサは枝が1回羽状、こちらは上部で2回羽状に枝分かれする。

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セン類:タカネカモジゴケ

 葉の長さは3mmほど 曲がらない、乾いても縮れない

セン類:カギカモジゴケ

 葉の長さは5mmほど ゆるく鎌状に曲がる、乾くと縮れて巻く

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セン類:オオフサゴケ

先生が撮った写真がゴジラと名づけられており、あまりに印象的でゴジラのコケと呼ばれることになる。茎は斜めに立ち上がる。

 

観察地にはごろごろっとした岩の上がコケむしているところや、湿地もあり。どこも山小屋のかたがたが敷いてくれている木道で、たいへん歩きやすくなっていました。

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とはいえ、うっかりしてると穴のすきまに落ちたりするよ・・・! このすきまに落ちたりしたよ・・・!

ここに穴があるよ・・・っ、と注意を促しながら落ちたので、翌日の目標はもちろん「落ちませぬ、今日は落ちませぬ。」

f:id:sousion:20160814210047j:plainすきまに落ちたりしながら撮った、コケのなかのきのこ。

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f:id:sousion:20160814205012j:plain白駒湿原と、木道。

話を戻して、ふたたびコケを。

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セン類:ムツデチョウチンゴケ

胞子体は1本の茎に複数つくのが普通。日本特産の種類。他の参加者のかたがその名の通り6本の胞子体を探すも、かなわず。いつか見つけてみたいムツデ。

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セン類:フウリンゴケ

透きとおった蒴がとってもイイ。胞子体が下向きになるのが名前の由来。

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セン類:ヒカリゴケ

蛍などの光とは違い、原糸体の細胞がレンズのようになっていて、角度が変わると光ってみえる。胞子が粘着で、風媒ではなく小動物についてふえているのではないか、と考えられている。

中高生の頃、読んだヒカリゴケの(あれはカニバリズム的な戦争ものだけども)あの伝説のコケが・・・!! 目の前に・・・!!!

きらっ、と光るさまが本当にすばらしかった。光射すと、緑のきらきらっがはじけるように、目の先に跳ねあがって。

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ウマスギゴケ、ホソバミズゴケ、タイ類の4つに裂けた蒴、イボカタウロコゴケ(からのぞく、タマゴバムチゴケ/葉が脱落しやすい。)

コケによく似たシダ、また地衣類もたくさん。

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 ウスバカブトゴケだよ、ウスバ カブトゴケ。切るとこまちがえないでねっ(先生の、にまっとした顔とともに名札の罠。)

 コケとともに、昆虫もかっこよくって。

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 花も。

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f:id:sousion:20160814214046j:plainキバナノヤマオダマキ、ヒトツバラン

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f:id:sousion:20160814214459j:plain青空に映えるチョウセンゴヨウ、オオシラビソの森、シラビソの若い葉

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顕微鏡による、観察。講座あり。朝ごはんについてきたキャラクター、こけ丸は具合良くちょびヒゲついたみたいでかわいさましまし。

はじめての山小屋泊にかなりどっどきどはらはら、していた中。ごはんおいしい、お風呂を使える、トイレはぴかぴかきれい。という、無敵ぶり。

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また、山にくわしい、植物にくわしいかたがたなどとご一緒し、ウオオオッ なんという楽しさ、おもしろいもの、興味にぐぐい寄っているときの、こーふんとともにそれを共有できてしまうよろこびで、もう。

北八ヶ岳、ふかふかっとコケの道々、とても満ち足りるものとなり。

コケ・・・ す、好きだァアア

ことばを追いかけて、遺伝子を探るよ・・・!

「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?」

場所:10°Cafe 講師:菊澤律子准教授

日時:7月30日 13:10~15:00

 

クラウドファンディングのリターンとして申し込んでいたサイエンスカフェに行ってきました。会場となる建物はツタに覆われていて、窓辺から葉っぱが透けるのがなんとも良い感じ。うおおっとしながら、会場となる3階へ。

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歴史言語学、フィジーの言語。どちらも初耳。まったく知らないのにどうして聞きたいかと思ったかといえば、それはもう。

「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?」

の、タイトルに、ときめいたから・・・!!!

なぜ? 世界には? いろいろな言語が? この言葉に、胸がおどらないでいられようか、いや、これはおどるっておどる。話を聞いてみたいポチッ。(リターン欲しさの私欲発動。)

フィジーの言語資料のデジタル化が、まずこのクラウドファンディングの目的のひとつでしたが、その資料もとであるギャラティ先生のフィールドノート。

先生のお部屋写真を見せてもらったところ、うずたかく積もれた本とか紙とか紙のあいだにむぞうさに手紙とか、別の調査のメモとか、データになっていると思ったら1980年製 ワードパーフェクトのデータだあああ。という。頼もしい調査がつまってるけど、片付けから始まる悩ましいお宝で・・・!

わはは楽しいけどめちゃたいへん、これは人手使うわ・・・デジタル化、今のうちにしておかないとだめだこれ・・・・・・が伝わってきて、資金が集まり、スキャン済みデータになって良かったなあとしみじみ。

 

f:id:sousion:20160731201849j:plain南太平洋大学ラウザラキャンパスの図書館棟

 

言語学を学ぶ人は、まず音声学を1年学ぶそう。人間の言語はこれを身に付ければ全部発音書けちゃうんだぜっ、という学問。一覧にすると紙1枚におさまる程度らしい。

これで人間の発音全部いけます・・・! て、とってもかっこいい響きすぎてすごい。人類を網羅だ・・・!!

先生はあんまりにも楽しくて3年講義を受けたとのこと。※落としたのではないの重要。

それにしても、おもしろくって、わくわくして、好きで、って語りは、どうしてこうも素敵たまらないのか。歴史言語学が、いま追いかけているテーマがなんとも好きで・・・! という菊澤先生の話はどんどん不思議で楽しいがうつってくるどどど。

以下、メモより。

 

言語学=ことばを科学する】

ことばを客観的に観察して分析する。「ことばの一番ちいさい単位は何か」

  • 言葉について考える
  • ことばについてかんがえる
  • ことば に ついて かんがえ る
  • ko to ba ni tsu i te ka n ga e ru

上記のように「単語」「文節」「発音」などに分けられる。話せる人(話者)でない人にとっては言葉は音のつながりに聞こえる。ゆえに、音声学。

より細かく「音」「音素」また「形態素」などを見ていく。

尚、言語としてさかのぼれる限界は5千~6千年前まで。言葉そのものから年代をたどることはできないので、考古学と照らし合わせる。そこに住んでいた人の痕跡、食べていたもの、植物、道具など。

今回テーマとなっているフィジー諸島周辺、オセアニアについていえば、およそ1200言語ある。(一般的な感覚から言うと方言を含む。)

地図のほとんどが青く海でその中にいくつかの島があるのを見ると、50あっても多すぎる気がしてしまってしかたないけれど、マダガスカル島など、日本すっぽり入るサイズ。広い、大きい。

言葉は人から隣り合う人へ、村から村へ、言語の鎖のように連なっていく。そのはじまりと、先では大きく違う。

山や川→人が移動しづらい。そういった人の流れの境目が言語、方言として残り、形作られる。このフィジーについていえば、たいへん航海技術にすぐれていたため、海はハイウェイ。むしろ行き来の最先端。

音」「音素」など、分析していくと大きく国が違っても、たとえば音対応があれば元は同じ言語なんじゃないか、ということが分かる。

音対応について。たとえば「Tau」という単語があるとして、これはもとの何かの音が "" に、変わっていたとする。すると、同じように他の単語の同じ音が "" である。そのような共通点、規則性。とはいえ、たまたま似ている、同じ意味であるという言葉もかなりある。そういうものを見極め、省いていく。

理解度からいえば、いやいやもっとこうだよ、そのお話は。というツッコミ待ちなので、そのほかの、くわしい話は割愛。

浅く聞いただけでも、わーこれ科学だ、ことばの科学だ、分析だ。となりつつ、やっぱり胸がおどるやつ。人間と言語。誰かが誰かと話して連なっていく流れ、めちゃくちゃおもしろいなあ。と、聞き終わって改めて。

変形菌に会ってきた。

「変形菌入門講座」観察・採集の基本

場所:筑波実験植物園 講師:保坂健太郎先生、松本淳先生、川上新一先生。日本変形菌研究会のみなさん。

時間 10:00~16:00

ねばねばと、宝石みたいなぴっかぴかを持つ変形菌。

きのこみたいな形になる、菌って名前につく、でも菌類でない。葉の上や、朽ち木を動いて餌を探す。動ける、けれど動物でない。今はアメーバ動物界のなかま…! 変形菌へんてこ訳が分からないよ…! うおおお、見てみたいわアア。って、行ってきました。

以下ざっくりまとめ。

【 変形菌の採集 】

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見やすい大きさと、覚えやすい形をもったボフッと長い。ムラサキホコリ。採集するときは、やや離れたところからゆっくりはがす。空き箱などに入れるときは、動かないようにテープどめするとよい。

紫外線を防ぐために、ムラサキホコリ目、モジホコリ目はメラニンを持つ。そのため胞子が黒っぽい。またカロチンも紫外線を防ぎ、カロテノイド系を持つ種類もいるんだそう。

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f:id:sousion:20160703205252j:plain写真(下)のまち針の下辺りで見つけた子実体。

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 形も色もさまざまな子実体(胞子がつまった袋のようなもの)5枚目はおそらくホソエノヌカホコリ。

大きさ的に外で見つけられるのは、変形体か子実体。雨が降らない日が2,3日続き、葉のウラなど子実体が作りやすかったのではとの話。よく見つかる。

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2枚目。ガマグチフクロホコリ。餃子が、見つかった…! と、変形菌研究会のかたが言う。ぎょ、ぎょうざ……!? と、なりながら見てみると、2枚貝のような姿の、餃子いた。

胞子が入った袋を覆う壁には細毛体、ごく細い毛のようなものがある。風が吹くと胞子がほぐれて飛びやすい。ケーキをつくるときの粉を振るような感じ。バネのように飛ばすものもいる。

コケにもゼニゴケが胞子を飛ばすための弾糸があり、乾燥によって飛び出してくるけれど、子実体も壁が乾いて細毛体が出てくるんだそう。個人的に伺ったけれど、とてもおもしろい仕組み。

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こちらが変形体。1時間に1cmくらい動ける。飼育にはエサにオートミールを使う。おなかがすいてから、子実体をつくる。

【 変形菌の種類 】

  • 世界 800種
  • 日本 400種

 ちなみに、

  • 福井 120種
  • 茨城 253種

きのこよりもずっと数が少ない。世界で同じような種類が見つかる。どの土地でも、同じ種が生きられるため。変形菌、とても強い。

【 顕微鏡での観察 】

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f:id:sousion:20160703213315j:plainクラカタホコリ 

f:id:sousion:20160703213719j:plainキカミモジホコリ 

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f:id:sousion:20160703214139j:plainコシロジクキモジホコリ。レモンイエローの子実体がとてもかわいい。

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だいたいこんな感じのところで、葉っぱをひっくり返したり、朽ち木をぐいぐい見たり。

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ひとりザトウムシを見つけて思わず、追いかけたりしてハァアアかわいいィイ、となりつつ。がんがん見つけてくるちびっこに教えを請い、自力で見つけられたときのうれしさったらなく。変形菌の本物、ようやく会ったァア。

ちなみに会っただけでなく、食したりも。

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変形菌研究会のかたが作ってくれていた変形菌蒸しぱん。こちらは上に胞子をのっけ蒸し。イタモジホコリの胞子を混ぜ込んだもの、モジホコリの子実体を練り込んだものをいただいて。モジホコリのほうは胞子、胞子を感じる…っ。食べている…っ、感が少しありました。古いものの匂いがわずかにぽふっと。

そんな感じで、一日。

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写真上から、トンボ、イトキンポウゲ、ヒュウガタイゲキ、ウマスギゴケ

変形菌の、つぶつぶ。うねうね。やっぱり不思議で、でも少し近づけて、色とりどり見られてありがたく。参加者のかたや、研究会のかたにもたくさんお世話になりました。ありがとうございました。

 

コケ類の観察

「コケ類の入門講座」

場所:国立科学博物館 講師:樋口正信先生、古木達郎先生。

時間 10:00~15:00

実体顕微鏡と生物顕微鏡を使って、コケを観察していくための基本テクニック。コケの楽しみ方、近づき方には色々あるわけで今回は細胞から見てみよう、のお話。……去年、抽選落ちして行けなかった念願の講座。

以下、覚え書き。

 

ふだん目にしている緑色の植物体が配偶体(n) 卵と精子が受精して胞子体(2n) コケを見ているとき、私たちはnを見ている、ということ。(胞子=n 種子=2n)

【コツボゴケ】

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 用意してもらっていた標本よりコツボゴケ。葉を1枚、ピンセットではがす。先端をつかみ、根もとへ引くように。コツボゴケは螺旋状に葉がつくものの、アーチ型に伸びる。そのため葉が扁平、上から見たら葉の形が分かる、横から見たら淵のみ見えるような育ち方。葉のつき方は、日光の受け方に通じる。

 

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生物顕微鏡にて。葉縁に舷と歯。細胞は不規則な六角形、厚壁。…までは、この画像では確認できないものの、おおむね分かりやすい。

蒴(胞子体)にある蒴歯は乾燥によってひらく。ひらく仕組み:蒴歯は死んだ細胞が薄く重なっているところと、厚いところがあり、伝導率が違うものをはりあわせると、片方に曲がる、といった仕組みがあるが、それを古い細胞と若い細胞によって行っている。

【ハイゴケ】

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葉身細胞は線形。葉が小さいためはがすのがむずかしい。時間がかかり、検索表の一部しかたどれず。はがすときは1枚にこだわらず、まとめてのほうがよい。

午後よりタイ類について。

【オオウロコゴケ】

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タイ類は葉の形が重要。オオウロコゴケの標本を実体顕微鏡にて観察。ここを押さえられないと次に行けない、背面(野外で見たときのオモテ)なのか、腹面(野外で…ウラ)かを見る。

葉に腹片がなく、腹葉がある。まずどれが何かが分からず、戸惑う。上の写真が背面、下が腹面。腹葉…って、このちょんと飛びでた節みたいのだ…! と気付く。他、クラマゴケモドキ科など、腹片のあるなしなどがあり、とにかく葉。

【カラヤスデゴケ】

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花被を観察する。タイ類の特徴のひとつ。腹面より。この株は雄。この辺りより耳慣れない単語が続き、聞き逃し増加。花被はまるいやつ。色合いと形が好み。現物は爪切りした爪の切れ端のような小ささ。

【ゼニゴケ雌株】

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乾燥すると、胞子体がはじけて胞子と弾糸が飛び出す。弾糸はタイ類の特徴。3枚目写真のちょろっと飛びでて見えるもの。かなりしゅるんしゅるん弾けて、小さくなっていく。弾糸がうねり、ちょっと生きものっぽい。つい言ってしまった。キモい言ってしまった。ごめん。観察中、微細な虫が胞子のそばを歩く。かわいかった。(弾糸のうねうねが、時間がたつごとに気になってしかたない 7/2追記)

【ミヤベツノゴケ】

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時間切れのため、早足にて。ツノゴケを外で見たことがなく、いつか見てみたいと思いながら、ツノを観察。細胞には葉緑体が1つか、数個。ピレノイドがある。