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地べたブランケット

コケや花や昆虫など、興味をおぼえたものをいろいろ

コケ類の観察

「コケ類の入門講座」

場所:国立科学博物館 講師:樋口正信先生、古木達郎先生。

時間 10:00~15:00

実体顕微鏡と生物顕微鏡を使って、コケを観察していくための基本テクニック。コケの楽しみ方、近づき方には色々あるわけで今回は細胞から見てみよう、のお話。……去年、抽選落ちして行けなかった念願の講座。

以下、覚え書き。

 

ふだん目にしている緑色の植物体が配偶体(n) 卵と精子が受精して胞子体(2n) コケを見ているとき、私たちはnを見ている、ということ。(胞子=n 種子=2n)

【コツボゴケ】

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 用意してもらっていた標本よりコツボゴケ。葉を1枚、ピンセットではがす。先端をつかみ、根もとへ引くように。コツボゴケは螺旋状に葉がつくものの、アーチ型に伸びる。そのため葉が扁平、上から見たら葉の形が分かる、横から見たら淵のみ見えるような育ち方。葉のつき方は、日光の受け方に通じる。

 

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生物顕微鏡にて。葉縁に舷と歯。細胞は不規則な六角形、厚壁。…までは、この画像では確認できないものの、おおむね分かりやすい。

蒴(胞子体)にある蒴歯は乾燥によってひらく。ひらく仕組み:蒴歯は死んだ細胞が薄く重なっているところと、厚いところがあり、伝導率が違うものをはりあわせると、片方に曲がる、といった仕組みがあるが、それを古い細胞と若い細胞によって行っている。

【ハイゴケ】

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葉身細胞は線形。葉が小さいためはがすのがむずかしい。時間がかかり、検索表の一部しかたどれず。はがすときは1枚にこだわらず、まとめてのほうがよい。

午後よりタイ類について。

【オオウロコゴケ】

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タイ類は葉の形が重要。オオウロコゴケの標本を実体顕微鏡にて観察。ここを押さえられないと次に行けない、背面(野外で見たときのオモテ)なのか、腹面(野外で…ウラ)かを見る。

葉に腹片がなく、腹葉がある。まずどれが何かが分からず、戸惑う。上の写真が背面、下が腹面。腹葉…って、このちょんと飛びでた節みたいのだ…! と気付く。他、クラマゴケモドキ科など、腹片のあるなしなどがあり、とにかく葉。

【カラヤスデゴケ】

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花被を観察する。タイ類の特徴のひとつ。腹面より。この株は雄。この辺りより耳慣れない単語が続き、聞き逃し増加。花被はまるいやつ。色合いと形が好み。現物は爪切りした爪の切れ端のような小ささ。

【ゼニゴケ雌株】

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乾燥すると、胞子体がはじけて胞子と弾糸が飛び出す。弾糸はタイ類の特徴。3枚目写真のちょろっと飛びでて見えるもの。かなりしゅるんしゅるん弾けて、小さくなっていく。弾糸がうねり、ちょっと生きものっぽい。つい言ってしまった。キモい言ってしまった。ごめん。観察中、微細な虫が胞子のそばを歩く。かわいかった。(弾糸のうねうねが、時間がたつごとに気になってしかたない 7/2追記)

【ミヤベツノゴケ】

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時間切れのため、早足にて。ツノゴケを外で見たことがなく、いつか見てみたいと思いながら、ツノを観察。細胞には葉緑体が1つか、数個。ピレノイドがある。