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地べたブランケット

コケや花や昆虫など、興味をおぼえたものをいろいろ

ことばを追いかけて、遺伝子を探るよ・・・!

講座

「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?」

場所:10°Cafe 講師:菊澤律子准教授

日時:7月30日 13:10~15:00

 

クラウドファンディングのリターンとして申し込んでいたサイエンスカフェに行ってきました。会場となる建物はツタに覆われていて、窓辺から葉っぱが透けるのがなんとも良い感じ。うおおっとしながら、会場となる3階へ。

f:id:sousion:20160730232109j:plain

歴史言語学、フィジーの言語。どちらも初耳。まったく知らないのにどうして聞きたいかと思ったかといえば、それはもう。

「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?」

の、タイトルに、ときめいたから・・・!!!

なぜ? 世界には? いろいろな言語が? この言葉に、胸がおどらないでいられようか、いや、これはおどるっておどる。話を聞いてみたいポチッ。(リターン欲しさの私欲発動。)

フィジーの言語資料のデジタル化が、まずこのクラウドファンディングの目的のひとつでしたが、その資料もとであるギャラティ先生のフィールドノート。

先生のお部屋写真を見せてもらったところ、うずたかく積もれた本とか紙とか紙のあいだにむぞうさに手紙とか、別の調査のメモとか、データになっていると思ったら1980年製 ワードパーフェクトのデータだあああ。という。頼もしい調査がつまってるけど、片付けから始まる悩ましいお宝で・・・!

わはは楽しいけどめちゃたいへん、これは人手使うわ・・・デジタル化、今のうちにしておかないとだめだこれ・・・・・・が伝わってきて、資金が集まり、スキャン済みデータになって良かったなあとしみじみ。

 

f:id:sousion:20160731201849j:plain南太平洋大学ラウザラキャンパスの図書館棟

 

言語学を学ぶ人は、まず音声学を1年学ぶそう。人間の言語はこれを身に付ければ全部発音書けちゃうんだぜっ、という学問。一覧にすると紙1枚におさまる程度らしい。

これで人間の発音全部いけます・・・! て、とってもかっこいい響きすぎてすごい。人類を網羅だ・・・!!

先生はあんまりにも楽しくて3年講義を受けたとのこと。※落としたのではないの重要。

それにしても、おもしろくって、わくわくして、好きで、って語りは、どうしてこうも素敵たまらないのか。歴史言語学が、いま追いかけているテーマがなんとも好きで・・・! という菊澤先生の話はどんどん不思議で楽しいがうつってくるどどど。

以下、メモより。

 

言語学=ことばを科学する】

ことばを客観的に観察して分析する。「ことばの一番ちいさい単位は何か」

  • 言葉について考える
  • ことばについてかんがえる
  • ことば に ついて かんがえ る
  • ko to ba ni tsu i te ka n ga e ru

上記のように「単語」「文節」「発音」などに分けられる。話せる人(話者)でない人にとっては言葉は音のつながりに聞こえる。ゆえに、音声学。

より細かく「音」「音素」また「形態素」などを見ていく。

尚、言語としてさかのぼれる限界は5千~6千年前まで。言葉そのものから年代をたどることはできないので、考古学と照らし合わせる。そこに住んでいた人の痕跡、食べていたもの、植物、道具など。

今回テーマとなっているフィジー諸島周辺、オセアニアについていえば、およそ1200言語ある。(一般的な感覚から言うと方言を含む。)

地図のほとんどが青く海でその中にいくつかの島があるのを見ると、50あっても多すぎる気がしてしまってしかたないけれど、マダガスカル島など、日本すっぽり入るサイズ。広い、大きい。

言葉は人から隣り合う人へ、村から村へ、言語の鎖のように連なっていく。そのはじまりと、先では大きく違う。

山や川→人が移動しづらい。そういった人の流れの境目が言語、方言として残り、形作られる。このフィジーについていえば、たいへん航海技術にすぐれていたため、海はハイウェイ。むしろ行き来の最先端。

音」「音素」など、分析していくと大きく国が違っても、たとえば音対応があれば元は同じ言語なんじゃないか、ということが分かる。

音対応について。たとえば「Tau」という単語があるとして、これはもとの何かの音が "" に、変わっていたとする。すると、同じように他の単語の同じ音が "" である。そのような共通点、規則性。とはいえ、たまたま似ている、同じ意味であるという言葉もかなりある。そういうものを見極め、省いていく。

理解度からいえば、いやいやもっとこうだよ、そのお話は。というツッコミ待ちなので、そのほかの、くわしい話は割愛。

浅く聞いただけでも、わーこれ科学だ、ことばの科学だ、分析だ。となりつつ、やっぱり胸がおどるやつ。人間と言語。誰かが誰かと話して連なっていく流れ、めちゃくちゃおもしろいなあ。と、聞き終わって改めて。