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地べたブランケット

コケや花や昆虫など、興味をおぼえたものをいろいろ

ふかふかっと、コケと。

北八ヶ岳苔の森 観察会」

講師:樋口正信先生、日本蘚苔類学会会員のみなさん

場所:北八ヶ岳 青苔荘

日時:8月6日~7日

じわじわ装備を調え行ってきました。標高2,100mと言われても・・・!? 状態だったため、登山ショップの店員さんがたにめっちゃお世話になりました。「そのくらいの標高だと、昼はじりっじりに肌焼けますよ、暑いから厚着しづらいですし。」とか、本当にありがたくて。

大型バスがじゃんじゃか乗り付ける白駒池周辺ですので、かなり軽装でも行けますが、山は山。スマホは華麗に沈黙を守る圏外。

一歩入るなり、すぐに気分が高まる白駒池への道のり。

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とても涼しく、過ごしやすい天気。入り口からコケむした道が続き、うれしくて何度も立ち止まりながら、今回お世話になる青苔荘さんへ。

参加者には先生オリジナルのコケモンカードがラミネートされたものなど案内一式が配られ、観察に不要な荷物を預けた後、出発。

いざコケめぐり。

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先生がひとつずつ説明しながら、名札や説明パネルを並べてくれます。

セン類:イワダレゴケ

階段状に生えるので、他のコケの上へかぶさって伸びる。そのためよく見かける。このコケを見かけたら、だいぶ高いところに来たな、といった印象。岩も好き。木にも生える。

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セン類:セイタカスギゴケ

もっとも良く目についたコケのひとつ。かたそうな雰囲気ながら、さわるとフワフワ。白く伸びた胞子体は若いもの。昨年のものは茶色で、それもよく残っている。

日本最大のスギゴケ類で、長さ20cmほどにもなる。

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なお、似ているけれど違うんだよ・・・の、コセイタカスギゴケも一緒に群生していることが多く、しょっぱなから、これはコ? あなたはコ? と、なかなか迷う。

セイタカスギゴケ:明るい林床など 葉は細長く尖る

コセイタカスギゴケ:のり面など 葉は細長く尖らず、ずんぐり

と、いうわけで、写真をルーペでのぞきたい衝動にかられながら下の写真はどちらなのかと・・・。こ、こちらはコ・・・?

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先生の声に合わせてコケモンカードを唱和しながら、ルーペやカメラを手に、どんどんざわざわ観察していく。

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タイ類:ヨシナガムチゴケ

ぺろんとめくると、鞭状の枝がある。林床の倒木上や木の根元などを好む。

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セン類:ミヤマチリメンゴケ

小さい葉っぱながら、ぎゅっとつまった透明感や光沢がきれい。樹幹や倒木上など。

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セン類:フジノマンネングサ

全体として植物体は樹状になる。

上部で2回、羽状になる。低地のコウヤノマンネングサは枝が1回羽状、こちらは上部で2回羽状に枝分かれする。

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セン類:タカネカモジゴケ

 葉の長さは3mmほど 曲がらない、乾いても縮れない

セン類:カギカモジゴケ

 葉の長さは5mmほど ゆるく鎌状に曲がる、乾くと縮れて巻く

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セン類:オオフサゴケ

先生が撮った写真がゴジラと名づけられており、あまりに印象的でゴジラのコケと呼ばれることになる。茎は斜めに立ち上がる。

 

観察地にはごろごろっとした岩の上がコケむしているところや、湿地もあり。どこも山小屋のかたがたが敷いてくれている木道で、たいへん歩きやすくなっていました。

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とはいえ、うっかりしてると穴のすきまに落ちたりするよ・・・! このすきまに落ちたりしたよ・・・!

ここに穴があるよ・・・っ、と注意を促しながら落ちたので、翌日の目標はもちろん「落ちませぬ、今日は落ちませぬ。」

f:id:sousion:20160814210047j:plainすきまに落ちたりしながら撮った、コケのなかのきのこ。

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f:id:sousion:20160814205012j:plain白駒湿原と、木道。

話を戻して、ふたたびコケを。

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セン類:ムツデチョウチンゴケ

胞子体は1本の茎に複数つくのが普通。日本特産の種類。他の参加者のかたがその名の通り6本の胞子体を探すも、かなわず。いつか見つけてみたいムツデ。

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セン類:フウリンゴケ

透きとおった蒴がとってもイイ。胞子体が下向きになるのが名前の由来。

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セン類:ヒカリゴケ

蛍などの光とは違い、原糸体の細胞がレンズのようになっていて、角度が変わると光ってみえる。胞子が粘着で、風媒ではなく小動物についてふえているのではないか、と考えられている。

中高生の頃、読んだヒカリゴケの(あれはカニバリズム的な戦争ものだけども)あの伝説のコケが・・・!! 目の前に・・・!!!

きらっ、と光るさまが本当にすばらしかった。光射すと、緑のきらきらっがはじけるように、目の先に跳ねあがって。

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ウマスギゴケ、ホソバミズゴケ、タイ類の4つに裂けた蒴、イボカタウロコゴケ(からのぞく、タマゴバムチゴケ/葉が脱落しやすい。)

コケによく似たシダ、また地衣類もたくさん。

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 ウスバカブトゴケだよ、ウスバ カブトゴケ。切るとこまちがえないでねっ(先生の、にまっとした顔とともに名札の罠。)

 コケとともに、昆虫もかっこよくって。

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 花も。

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f:id:sousion:20160814214046j:plainキバナノヤマオダマキ、ヒトツバラン

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f:id:sousion:20160814214459j:plain青空に映えるチョウセンゴヨウ、オオシラビソの森、シラビソの若い葉

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顕微鏡による、観察。講座あり。朝ごはんについてきたキャラクター、こけ丸は具合良くちょびヒゲついたみたいでかわいさましまし。

はじめての山小屋泊にかなりどっどきどはらはら、していた中。ごはんおいしい、お風呂を使える、トイレはぴかぴかきれい。という、無敵ぶり。

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また、山にくわしい、植物にくわしいかたがたなどとご一緒し、ウオオオッ なんという楽しさ、おもしろいもの、興味にぐぐい寄っているときの、こーふんとともにそれを共有できてしまうよろこびで、もう。

北八ヶ岳、ふかふかっとコケの道々、とても満ち足りるものとなり。

コケ・・・ す、好きだァアア